禁煙治療(禁煙外来)のメリットとしては、禁煙外来を利用すれば、禁煙だけならば比較的楽に、つまり無理なく、そしてほぼ確実にできるという点でしょう。
禁煙外来での治療方法はまず間違いなくチャンピックス(バレニクリン)を使いますので、かなりのヘビースモーカーの方でも比較的楽に禁煙ができると思われます。
かく言う私も1日3箱以上喫煙していました。
そしてとある有名企業に勤務していた際に、
室内が禁煙となったことが苦痛で仕事を辞めたくらいです。
そんな意思も弱く、タバコを少しの間もやめられない私でさえ禁煙できたのが禁煙外来です。
私は禁煙外来に行く前に禁煙ガムやニコチンパッチなども試しましたが、たいした効果はなく、禁煙はできませんでした。
しかし、チャンピックスを使った方法に関しては1週間以内とはいきませんでしたが、2週間以内には自然とタバコを吸わなくなり、そして禁煙外来が終わるまでタバコを吸わなかったので一応禁煙成功として表彰状ももらいました。
それに対しての苦痛はそれほどありませんでした。
もちろんまったくタバコを吸いたくない状態だったかと言えばそうでもありません。
チャンピックスを服用していても吸いたくなることは度々ありました。
それでもなんとか我慢できるレベルにまでは抑えられたということです。
しかし、ここで注意点が2つあります。
まず1点目は禁煙と卒煙とではまったく別ということです。
タバコを完璧に辞めてしまうことを卒煙(煙からの卒業)という言葉で呼びます。
しかし、禁煙治療で可能なのはあくまでも一定期間の禁煙だけです。
その一定期間の禁煙だけならば誰でもほぼ確実に可能ということです。
卒煙となると3割未満だと思われます。
もう1点は、チャンピックス(バレニクリン)は服用役であるため副作用がある方もいらっしゃるということです。
バレニクリンの副作用は吐き気やめまいなどです。
私はそのような副作用はありませんでしたが、副作用がある方は医師からチャンピックスの服用を辞めるように言われてしまいますので、上記のような比較的楽な禁煙は難しくなってしまいます。
しかし、副作用がある方はそれほどいらっしゃらないと思われますからほとんどの方にとっては比較的楽に、そして確実に禁煙はできるということが禁煙外来のメリットだと思います。
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禁煙治療(禁煙外来)のメリット
禁煙外来での禁煙治療の費用は、健康保険が適用されてもなお結構に高額です。
一般に、禁煙外来の費用は、およそ2万円と言われていますが、
これは、バレニクリン(商品名:チャンピックス)を服用しての禁煙治療の場合です。
禁煙外来での禁煙治療には3つの種類があり、チャンピックス(飲み薬)以外には、
ニコチンガムとニコチンパッチの2つの治療方法があります。
そして、ニコチンガムの費用は不明ですが、ニコチンパッチの費用は2万円より安く、
保険が適用された場合の自己負担金額は12,820円です。
ところが、何故か飲み薬以外の禁煙治療を受診した例を知りません。
ですから、あなたが禁煙外来に行く場合も、チャンピックスでの治療だと想定して、
その費用は約2万円であると思って下さい。
この費用は、健康保険が適用されての金額ですから、非常に高額であると言えますし、
この費用の高額さが、禁煙外来での禁煙治療のデメリットでもあります。
実際、費用が高額であることが理由で、本来5回の通院で禁煙治療がなされるのですが、
それを5回続けずに、1回のみとか、2~3回で通院を辞める人もいるようです。
(5回で約2万円ですから、通院回数が少なければ、その分だけ安くなります)
また、禁煙治療の場合、必要な薬はバレニクリンだけではない場合もありますので、
その場合は、さらに費用は高額になります。
たとえば、私の場合、禁煙をすると何故か激しい胃痛に悩まされましたので、
ネキシウムという、胃の薬もあわせて処方をしてもらいました。
ですから、私の場合は、実際に禁煙外来での禁煙治療にかかった費用は2万5千円ほど。
このように、ストレスから他の症状が出て、その症状を緩和するための薬も処方されると、
費用はさらにかさみますから(他の薬もあわせて処方というケースもままあるそうです)、
その点も一応は覚悟をしておいて下さい。
禁煙治療をして禁煙出来れば、タバコ代が不要になりますから、
もとが取れるとも言われますが、1日1箱吸う人でさえ、もとを取るには2ヶ月は必要です。
そう考えると、やはり禁煙外来の費用は高額だと思いますし、禁煙外来のデメリットでしょう。
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禁煙治療(禁煙外来)のデメリット
禁煙に限らず、大抵の物事は、有限実行よりも不言実行のほうが難しいものです。
ですが、禁煙に関してだけ言えば、不言実行をお奨め致します。
周りの人たち、特に身近な人には何も言わないまま禁煙をしたほうが良いでしょう。
多くの人たちが周りに「禁煙宣言」をして禁煙を始めて挫折しています。
禁煙宣言をしての禁煙失敗は、いろいろな意味でデメリットが大きいです。
まず、禁煙をした本人が大抵の場合、自己嫌悪におちいります。
さらに、宣言を聞いた周りの人たちは禁煙失敗した人を「意志が弱い」と決め付けます。
非常に残念なことに、世間では禁煙出来ない人を意志薄弱と思う傾向があります。
世間ではというよりも、喫煙者たちでさえも、自分は意志が弱いから禁煙出来ないと、
そんなことを思っていることも多いものです。
医院でもらった「ニコチン依存症」というパンフレットの記述が正しいとすれば、
禁煙出来ないのは、意志の問題ではなく、ニコチンに強い依存性があるからです。
つまり、意志の強い人でも、タバコを吸っていれば止められなくなるものなのです。
にもかかわらず、依然として世間では禁煙出来ない=意志が弱いというレッテルがある。
そのような偏見と戦い、重い気持ちで禁煙するよりも、不言実行で禁煙したほうが、
ずっと気軽に楽に禁煙出来ると思うのです。
もし、それでも有言実行のほうが禁煙に成功しやすいと思うのでしたら、
身近な人たちに禁煙宣言するのではなく、ブログでも書いて、そこで禁煙宣言し、
ブログで禁煙日記でも書けば良いでしょう。
その場合は、アメブロが良いのではないかと思います。
アクセスが集まりやすいですから、ふつうに書いていても結構読まれます。
結構読まれるということは、多少あなたの禁煙のことを気にしている人たちがいます。
その「多少」という程度と、知らない人たち(インターネット上の人)という、
微妙な距離感が、過度なプレッシャーになることなく、適度なプレッシャーで、
有言実行と同じような成功しやすさをもたらしてくれますよ。
基本、禁煙をするならば、身近な人には不言実行が良いと思います。
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体験に基づく禁煙のコツ
禁煙治療(禁煙外来)での禁煙成功率は、一般的には約8割と言われています。
正確な数字は78.5%です。ですから、80%弱の成功率ですね。10人に8人です。
すぐ禁煙と言いながら、2割の人は脱落するのですね。
しかし、この統計数字には若干のウソ(虚偽?)があります。
この際に言う禁煙成功とは禁煙治療の終了時に4週間以上禁煙していることなのです。
わずか4週間の禁煙が出来た状態を「禁煙成功」と定義して8割という数字を出しています。
喫煙者の方なら禁煙経験がなくとも想像できると思いますが、
わずか4週間くらいの禁煙では完璧ではないどころか、まだまだタバコが吸いたい状態です。
私も禁煙治療を受診し、チャンピックス服用中であっても、1ヶ月程度ではまだ、
タバコを吸いたいという欲求がありました。これを成功と呼べるのでしょうか?
ですから、禁煙治療した人がもらえる禁煙手帳に興味深い記述がありますので、
それを紹介しますと「5回通院した人は初回で中止した人より7.5倍の禁煙成功率」
ということが書かれています。
つまり、「だから、禁煙治療を始めたら、すぐにやめないで最後まで(5回)続けなさい」
ということが言いたいわけなのですが、ここで7.5倍の根拠となっている数字が、
実は興味深いのです。
禁煙治療から9ヵ月後(何故キリよく1年後ではなく9ヶ月後なのか不明)に、
禁煙を続けている人の割合が、初回で禁煙治療を中止した人は6.5%であるのに対して、
5回最後まで診察完了した人は49.1%と、比較すれば7.5倍の差があるということです。
もうおわかりですね。9ヵ月後になってみれば、実際は5割未満になっているわけです。
つまり、半数以上は禁煙に挫折しているわけですね。実は禁煙成功率はこんなに低いです。
さらに、期間を1年として、上記のように初回のみとか、どれだけ受診したかを分けずに、
禁煙外来で禁煙治療を受けた人すべてを対象にして数字を出すと、1年後の禁煙成功率は、
実はたったの3割程度なのです。
3人に1人未満という非常に低い成功率ですね。
この3割程度という数字は、禁煙治療の公式サイトには、もちろん記載されていませんし、
禁煙手帳にも記載されていませんが、数年前に、禁煙治療に保険適用するのは、
無駄遣いではないか? 禁煙治療は保険適用外とすべきではないか? という議論が、
なされたことがあり、その際に、今後どうするかを判断するために、数年前に調査した際に、
上記の3割という数字が出てきたのです。
結果、それなりの成果が認められる(本当にそうでしょうか?)という判断になり、
2013年現在も保険が適用されていますが(一定の条件を満たす必要あり)、
禁煙外来での禁煙治療の成功率は、巷で言われている約8割ではなく、
実際のところは約3割であると思っておいたほうが良いでしょう。
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禁煙治療(禁煙外来)の実態
禁煙治療では、基本プログラムとして、1週間後から禁煙を開始することになっています。
つまり、禁煙外来に行ってすぐにその日から禁煙するわけではなく、
1週間は薬を飲みながら、そのままタバコを吸っても良いことになっています。
ですから、禁煙治療のために医者に行ってすぐ禁煙に踏み切る猛者もいるのでしょうが、
基本的には、翌週からの禁煙となります。
では、このサイト運営者の私の場合がどうだったかと言えば、
プログラム通りの8日目からの禁煙も無理でした。
私の場合は、飲み薬であるチャンピックス(バレニクリン)の服用だったのですが、
薬によってタバコが不味いと感じるようになって、チャンピックス服用からすぐに、
1日に吸うタバコの本数は減ったのですが、8日目になってもゼロには出来ませんでした。
薬である以上、体質によって合う合わないがあると思いますし、
副作用も人によって若干異なるようですが、私にとって合っていたかどうかも不明です。
たぶん、合っているとは言いがたいのではないかとも思います。
それと言うのも、8日目以降もタバコを吸い続け、それでも、本数は確実に減りました。
何故なら、タバコを吸っても旨いとも思えず、満足感も減ったからなのですが、
10日目を超えたあたりから、薬に慣れ始めたのか、タバコが不味いと思えなくなった。
以前ほどに旨いという満足感はないものの、当初ほどに不味さもなく、
逆に日を追うごとに旨さを感じられるようになってきたからです。
ですから、薬に慣れてしまいやすい私のような体質の方は、多少苦しくとも、
早めに禁煙をしないと薬に慣れてしまい禁煙は難しいかもしれません。
つまり、薬が身体に合う合わないという問題もあり、
禁煙治療で、すぐ禁煙というわけには行かないと思っておいて下さい。
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禁煙治療(禁煙外来)の実態
当サイト「すぐ禁煙 禁煙治療体験記」では、サイト運営者の私自身の禁煙体験に基づき、
出来る限り正確な情報をお伝えするように心がけておりますが、
私は医師や薬剤師ではありませんので、不正確な表記などありましたらご容赦下さい。
また、運営者である私は現在禁煙中ではありますが、まだ1年未満のため、
禁煙外来での禁煙治療で確実に禁煙出来るかどうかも未定です。
少なくともキャッチフレーズにあるように「すぐ禁煙」というほど簡単ではないです。
しかし、27年以上に渡る喫煙経験において、今までに禁煙しようとしたことはなく、
今回の禁煙治療開始の際にも何の必要性も意欲もないままの治療開始だったこと、
そして今も尚、あまり禁煙に対して前向きではないことなどを考えると、
私くらいに禁煙に向かない人も少ないのではないかと思われます。
そう考えれば、その私に禁煙が達成出来れば(少なくとも1年以上に渡る禁煙)、
多くの人にとって参考になる体験談になるであろうと思われたため、
このサイトを立ち上げました。
禁煙外来での禁煙治療についての実態も、私の体験した治療に限られますので、
他とは異なる部分もあるかもしれませんし、データなどの解釈も私の解釈での記載です。
その点をご了承の上で、当サイトの情報をお役立て下されば幸いです。